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ストレスって何?ストレスの対処法分かりやすく説明したよ

「ストレスで体調崩して、、」とか「ストレス性と診断されました」とか患者さんもよく言うし他でもよく耳にしますがなんだか便利に使われすぎているような・・
本当にストレスが1番の原因かな、などと違和感があったりします。


じゃあ何やねん、と言われても結構説明しづらいものです。

今日はそんなストレスをなるべく分かりやすく、そしてどう対処していけばいいのか、そこまでを文章にまとめてみたいと思います。

まずストレスとは何か。

一言で言うなら「抵抗力」です。


日常よくストレスと言っている暑い寒い、人間関係、悩み、別れなどの事を「ストレッサー」と言います。
例えば嫌いな人の事は「あいつストレッサーだわ〜」が正解です。

そのストレッサーに対して負けない様に抵抗するのが自分の中から湧き上がる「ストレス」です。

ここまでは基本ですね。よく風船の外圧(潰す力)と内圧(膨らむ力)などと例えられます。
ストレスというのはホメオスタシスの一端で、外側からの刺激に対して自分という個の活動を維持するための機能です。


まず少し復習を兼ねてストレスの説明を。

ストレスにはストレッサーに晒された時の3つの段階があるとされています(ハンスセリエのストレス学説)
まず最初、ストレッサーに晒された時に、身体が緊急で対処を始める状態を「ショック期(第1期前期)」と言い、身体は慌てて情報を集めたり緊急対処しますがストレッサーに圧倒されて身体の反応が一時的に弱まっている状態です。

そして情報が集まり、適度な抵抗力を発動させ始めている状態が「警告反応期(第1期後期)」と言い糖質コルチコイド(ステロイドの主成分)を分泌し自分の整理反応を抑えて外部の刺激に対応しています。

その次が「抵抗期」といい、ある程度適切な抵抗を無駄なく発揮して長期のストレスを維持できている状態。
抵抗期は身体の中もストレス状態に特に強く、安定した状態を保ちますが、やがてそれも長期化してくると次は「疲憊期(ひはいき)」に入ります。

疲憊期とは身体がストレス状態を維持している間、生命維持にかかるエネルギーを減らして抵抗に充てているため、少しずつ疲労し、体調を崩してしまった状態。

一連の流れを例えるなら「倒れてくる壁に抵抗している人」の映像が合いそうです。

まず、あなたの前の壁がこちらに倒れてきたとします(ストレッサー)

「ショック期」壁が倒れてきたことに気付き顔面蒼白、咄嗟に動けなくて固まってしまいます。

「警告反応期」血圧が戻り、我に返っTAあなたは壁を慌てて押し返します。

「抵抗期」  自分が踏ん張れる所まで押し返したので少しだけ余裕があります。この状態が一番長く重さに耐える事ができます。

「疲憊期」  支えている間は食や休息を技性にしている為、少しずつ弱っていき壁にも押し負け、だんだんと崩壊してしまいます。

 

(4期になっちゃったけど無視してください笑)


この場合の対処は抵抗期の一番力の強い時に、壁を反対まで倒してしまうか(闘争)壁の下から逃げるか(逃走)が最も自然です。

 

しかし、ストレッサーを排除する事も逃げる事も許されないのが現実的な問題ですよね。

 

それならどうするか。

 

それは「積極性を持つ」

仮に状況が全く変えられない、としても心の持ち方が変われば受ける物は必ず変わります。


そのために2つ提案したいと思います。

 

一つめは自分のリズムに引き込むこと。

2つめは攻撃的になれるポイントを見つけること。

 

リズムに引き込むとは、ストレッサーのリズムに振り回されると余計に消耗したり、立て直すきっかけをいつまでも掴めなくなるので自分のリズムを探す、生み出すという事です。

特に職場の嫌な人の接し方に強弱をつけたり、あるいは笑いを誘う、逆に近寄って戸惑わせてみる、など「一方的な強い圧」を途切れさせることで自分への負担を軽減させる方法です。あるいは同じ気持ちを持つ仲間を作るのもいいと思います。上司に取り入るのが上手い人は自分のリズムを生むことで結果的に身を守っていたりもします。

 

攻撃的になれるポイントとは、自分に変えられる事と変えられない事を選別するという事。例えば近づいてくる締め切りやテスト、支払いなど、気持ちが負けて物事に背を向けるとその問題は背中側からめった斬りにしてきますので、むしろ前倒しして挑んでいくのです。この場合の挑む、とは相手を倒すという事ではなく、受け身になって流されないために自分が先行する事です。暑いなら暑さを楽しむ遊びをする、忙しくする事で悩む時間を減らす、などもこれに当たります。

職場が辛い場合は人間は関係変えられないけど、書類の提出は攻めてみよう、営業取りまくってやろう、などと先行できれば心のバランスを取り戻すきっかけになります。


この二つ、本質的には同じ事です。一言で言うなら攻撃力の使い所を探すということです。ストレスの「闘争」の部分ですね。


そして、実は一番大事な事。


どの手段を選ぶにしても、抵抗期の余裕があるうちに始める事。身体をしっかり癒す事。


ストレス状態とはいわば籠城戦です。生きていくための補給(食、睡眠、運動、柔軟性、呼吸、心の安定など)を切らさない事が1番のストレス対策の基本になります。

それが自分が積極性を持つ上で一番大事、という事です。



良いストレス、悪いストレスなどとも言われますが、自分のその時の状態によって良くも悪くもなります。ベースとなる健康状態を良好に保てている人ほど、良いストレスとし前に進む力に変える事ができているのです。ツラい状況に耐えるだけにエネルギーを消費せず、自分はどうすればそれをバネに変える事ができるのか、ぜひ考えてみてください。


🌈虹治療院ではカラダを整える事で社会で戦っていくための基礎(食、睡眠、運動、柔軟性、呼吸、心の安定)を維持する治療をしています。全身の柔軟性を高める事で満遍ない血液循環を実現し、各臓器が正常に働く事でホルモンバランスを保ちます。ぜひご相談ください。



今回はハンスセリエのストレス学説をベースに書きましたが、この説自体の信用などは無視して一つの仮説として転用しました。


長くなりすぎてなぜこの記事を書き始めたのか、理由を忘れてしまいました笑